社会構造や環境が急速に変化しているわが国において、様々な疾患の発症予防や治療を適切に行うためには、疾患に関する様々な知識を記憶するだけでなく、客観的な疫学的視点と生物統計学の知識を基に診断や治療法の根拠を求めながら、患者さんとともに臨床的課題を解決していく姿勢の習得が必要です。また、現在の医療は、医師の経験や主観ではなく、エビデンスに基づいて医療を行うこと、Evidence-based medicine (EBM)が推奨されています。しかし、EBMを実践するためには、研究結果や論文などを広く検索し、疫学的視点で内容を吟味することが不可欠と考えます。