【WT2】因果フォレスト入門
2.21(土)15:35~17:05
【企画趣旨】
臨床疫学における多くの研究では、対象となる治療や要因の効果はすべての人に均一ではなく、異質な治療効果(heterogeneous treatment effect)を評価することが重要であると考えられています。従来の回帰モデルや傾向スコア法では、これらの個人ごとに異質な治療効果を捉えるのは難しく、近年、この問題を解決するための柔軟な機械学習の方法として、因果フォレスト(causal forest)という方法が開発されました。本講演では、最新の国際医学誌に公表された応用事例を紹介しつつ、因果フォレストの原理と活用方法、そのエビデンスの読み解き方について、平易に解説します。
【演者】
野間 久史
統計数理研究所 学際統計数理研究系
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野間 久史
- 略歴:
- 情報・システム研究機構統計数理研究所教授。2011年、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻修了。博士(社会健康医学)。情報・システム研究機構統計数理研究所助教,准教授を経て、'23年より現職。鳥取大学医学部附属病院教育研究顧問,昭和医科大学臨床疫学研究所客員教授などを兼務。先端的なデータサイエンスの研究・振興に取り組むとともに、全国の大学や研究機関において、臨床研究の教育・コンサルテーションを行っている。