【LT初級1】多変量解析ってなに?

2.21(土)9:00~9:30

【企画趣旨】

臨床研究では、患者さんの特性や治療の違いによって、アウトカムがどのように異なるかを「比較」することが目的であることが多くあります。観察研究では、そのような比較を行う際に、年齢や性別、合併症など、さまざまな要因が結果に影響します。単純な比較だけでは、これらの影響を区別できず、正しい結論を導けない場合があります。そのようなときに有用な方法の一つが、多変量解析です。
本レクチャーでは、どのようなときに多変量解析が必要となるのか、そしてアウトカムの種類に応じた基本的な多変量解析の選び方をやさしく解説します。これらを理解するために、研究の基本骨格と変数の種類についても整理します。

【演者】

清水 さやか

京都大学 地域医療システム学講座 特任助教
一般社団法人 PeDAL 研究部門長

略歴:
東京大学2006年卒業。国保旭中央病院にて内科研修後、聖マリアンナ医科大学にて腎臓内科研修。2013年京都大学大学院入学、福原俊一教授のもとで臨床疫学を学ぶ。2015年より同大学院特定助教、2019年より特定非営利活動法人 健康医療評価研究機構 研究事業部部長、2023年より現職。住民コホートの運営、尺度開発などのほか、血液透析領域ではレセプト等の診療データを活用した疾患レジストリの運営・解析論文化に従事。臨床疫学認定専門家。