【LT初級4】統計モデリングってなあに?
11.3/11:10〜11:40
宮越 千智
神戸市立医療センター中央市民病院、京都大学
【企画趣旨】
臨床研究では多くの因子を測定し、それらの関係性について考察します。収集したデータを確率モデルに適用し、因子間の関係性を解明したり、特定の因子から他の因子を予測したりするプロセスを「統計モデリング」と称します。統計ソフトを用いれば、詳細を把握せずとも解析結果を得ることは可能ですが、統計モデリングの知識があれば、結果の解釈やさらに発展したモデルの理解が容易になります。本講義では、統計モデリングで特に頻繁に用いられる回帰分析(回帰モデルを活用した分析)に焦点を当て、数式の使用を最小限に抑えつつ、その概念と応用を解説します。
【プロフィール】
神戸市立中央市民病院で臨床研修後、静岡県立こども病院循環器科、福井県立病院小児科で研鑽。2015年より神戸市立医療センター中央市民病院小児科医勤務。臨床研究推進センター研究推進部門で分野を問わず研究支援に従事し、2024年から同部門責任者を務める。医療統計学修士(英国シェフィールド大学)、社会健康医学博士(京都大学)、日本小児科学会専門医・指導医。主に川崎病領域の臨床研究を実践。市中病院からの学術発信の質・量を向上させることが目標。