【LT初級1】まずダグ(DAG)より始めよ(基礎編)
11.2/10:20〜10:50
山崎 大
京都大学 特定講師
福島県立医科大学 特任准教授
熊本大学 客員准教授
【企画趣旨】
臨床家が取り組むのは、「ある要因が病気の発症原因であるのか」、「治療が病気の予後を変えるか」といった因果関係(効果や害)を検証するタイプのリサーチクエスションが多いと思います。因果関係の検証には、まずなぜそのように考えるのかというメカニズム(中間因子)や、比較を邪魔する要因(交絡因子)を詳細に検討する必要があり、その際に概念をまとめる図(DAG: Directed Acyclic Graph)が有用です。DAGを描くことで、多変量解析に投入する必要がある最小限の因子を決めることができ、サンプルサイズの削減にもつながります。本セミナーでは、DAGが因果関係の検証にどのように有効であるのかを理解し、DAGの基礎知識を身につけ、臨床研究にDAGを活用するための基礎を習得することを目的とします。
- *同日にWorking Theaterで行われる実践編では、DAGittyというフリーソフトウェアを用いて、実際にDAGを描きながら学ぶハンズオンセミナーを行います。
【プロフィール】
北海道旭川市出身。2008年に宮崎大学を卒業。札幌の手稲渓仁会病院で8年間、消化器内科医として研鑽を積む。2016年に京都大学大学院に入学、福原俊一教授のもとで臨床疫学を学び、2019年に医学博士号を取得。消化器・内視鏡・肝臓・総合内科専門医。日本炎症性腸疾患学会IBD指導医。社会医学系専門医。臨床疫学上席専門家。